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リファイニング建築
Project Story
2025年11月19日

リファイニング建築

リファイニング建築による建物再生プロジェクト

“建て替えなくても、建物はここまで生まれ変わる。”
リファイニング建築は、既存建物を最大限に活かしながら、
構造・意匠・用途を現代のニーズに合わせて再構築する「建物再生手法」です。

老朽化や使いづらさ、法規制への不安など、
従来なら“建て替え”を選ぶしかなかった課題を、
コストと環境負荷を抑えつつ大きく改善できるという点が特徴です。

今回のプロジェクトでは、築50年以上の支店ビルを
「100年使える建物」へと再生。
既存の魅力を残しながら、現代的な機能と安全性を備えた新たな空間として蘇らせました。

1.リファイニング建築とは何か

建物を“壊してゼロからつくる”のではなく、
使える部分を積極的に再利用しながら価値を高める
それがリファイニング建築の基本的な考え方です。

躯体の約80%を活かしながら、耐震性能や使い勝手、デザインを刷新するため、
新築に比べてコスト・工期・環境負荷を抑えることができる点が大きなメリットです。

▶以下の動画でも紹介しております。

2. 本プロジェクトの背景と課題

対象となったのは、築50年以上が経過した支店ビル。
老朽化だけでなく、当時の用途や働き方とのズレ、
第一種住居地域・日影規制などの法的制約によって、
「建て替えが難しい」という大きな障壁がありました。

しかし同時に、堅牢な躯体、好立地、地域からの認知など
“再生すれば活かせる価値” も多く残っていました。
その潜在力を現代的な空間へつなぐため、リファイニング建築を採用しました。

3. 実施した再生プロセス

再生は「調査→設計→補強→意匠転換」という段階を丁寧に踏むことで進みました。
まず既存図面の復元、構造調査、法規チェックを行い
“何を残せるか/何を更新すべきか” を精密に把握。

その上で、耐震補強や増築許可などの課題を一つずつ解決しながら、
デザイン・用途・動線を現代の働き方に合わせて再構築しました。
技術と創意を組み合わせた“総合的な建物再生”が本プロジェクトの特徴です。

4. 成果と今後の展望

再生後の建物は、耐震性能・快適性・使い勝手が大幅に向上し、
今後100年を見据えた耐久性を確保できる建物へと進化しました。

また、建て替えに比べ解体廃棄物などの環境負荷を抑えられる点でも評価が高く、
「地域における建物再生のモデルケース」として位置付けています。
今後もこの知見を活かし、さらに多くの老朽建物の価値再生に取り組んでいきます。

5. なぜリファイニング建築・都市再生協会加盟が意味を持つか

リファイニング建築は、都市再生協会(J-リファイン)によって体系化された専門的な再生手法です。
都市再生協会に加盟することで、専門家ネットワークや最新技術の共有を通じ、高品質で安全な再生を継続的に提供できます。

「安心して依頼できる建物再生」であることを示す重要な根拠になっています。

詳細は以下のURLよりご覧ください。

https://refining.or.jp/

6. お問い合わせ・次のステップ

建物の“再生か建て替えか”で迷われるオーナー様は多くいらっしゃいます。
現地調査と簡易診断を行うことで、
どのような再生の可能性があるのか、初期段階から明確にすることができます。

まずはお気軽にご相談ください。
専門スタッフが、建物の状態・地域特性・コストを踏まえ
最適な方向性をご提案いたします。

 

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